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令和3年3月 第3回佐賀県伝承芸能祭記録集への寄稿『つなぎ、輝く、佐賀の思い』

最終更新日:

 第3回佐賀県伝承芸能祭の開催にあたり、県内各地の伝承芸能団体の皆様や関係者の皆様に御参加いただき、盛会のうちに終えることができましたことに感謝申し上げます。
 また、広島県安芸高田市より素晴らしい演舞を披露していただきました、桑田天使神楽団の皆様にも心から感謝申し上げます。

 昨年から続く新型コロナウイルス感染拡大に伴い、地域の祭りが縮小や中止を余儀なくされ、人と人、地域とのつながりを感じる機会が減ってしまいました。県内各地で大切に受け継がれてきた伝承芸能とその想いを途切れさせないよう、多くの関係者の皆様の御協力のもと、徹底した感染症対策を取りながら開催することができました。例年にも増して内容の濃い、皆様の伝承芸能に対する想いを強く感じることができる特別な大会となったと思います。
 改めて、開催への御協力にお礼を申しあげます。

 芸術家である岡本太郎氏の言葉に次のようなものがあります。
 「伝統とは過去ではない。瞬間、瞬間に現在の自分をとおして創り上げてゆくものである。」
 伝統は今を生きる人が受け継いではじめて、伝統となりえます。先人たちの想いをしっかりと受け止めながら、受け継いだ人々の新たな感覚や感性が溶け込んでいくこと。そんな風にして、伝承芸能は、時代とともに変容を遂げ、時を超えて人々の心に残っていくのだと思います。
 時代や私たちを取り巻く環境が大きく変わってゆく中、ただ引き継ぐだけではない、自分たちが伝統をさらに創り上げていくという誇りが、ふるさとの宝である地域の伝承芸能をさらに輝かせていくのではないでしょうか。

 伝承芸能の形が時代とともに変わっても、地域の無病息災、疫病退散、五穀豊穣を願い、感謝の心で奉納する芸能に込められた想いは、変わらずそこにあります。そこに暮らす人々によって連綿と繋がってきたことが、佐賀県の慈しみのある風土が息づいている証のように感じます。
 コロナ禍においても、人と人との深いつながりが、困難を乗り越えていく力になるものと信じています。

 佐賀県伝承芸能祭が地域への誇りをはぐくみ、一人でも多くの人が志を継ぐきっかけとなり、伝承芸能が末永くつながることを心から願っています。





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