ゆめさが大学新入生の皆様、御入学おめでとうございます。
また、ゆめ佐賀大学を卒業され大学院で引き続き研鑽に励まれる皆様に、心からお祝い申し上げます。
今年は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、外出が制限されたり、親しい人たちとも思うように会えない日々が続きました。
このような中、ゆめさが大学においても入学が延期となり、皆様はこの日を心待ちにされていたことと思います。本日、こうして皆様をお迎えし、お一人お一人の希望に満ちたお顔を拝見できますことを、私自身、大変嬉しく、また心強く思います。
この4月、坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」が再び脚光を浴びました。コロナ禍において、医療従事者への感謝を伝え、不安を感じる人たちを励まそうと、俳優や歌手たちが歌いつなぐこの曲の動画は、国内のみならず、世界にも広がりを見せているそうです。この歌に込められたメッセージは、時代や国境を越えて、多くの人々を勇気づけているのだと思います。この歌を作詞した永六輔さんはまた、このような言葉を残されています。
「いつだって、その人にとって、今が一番若いんだよ」
どんな時代にあっても、今を大切に生きる。年を重ねながら、新しいことに挑戦してみる。今が一番若いという気持ちを持ち続けることで、私たちの可能性はぐっと広がります。
希望と夢あふれる高齢者の皆様が集い、学びあい、そして、地域社会で一層活躍していただくーーゆめさが大学は、そうした思いで平成3年に開校し、今年、創立30周年を迎えました。５千人を超える卒業生は、ここでの学びを生かして、名所旧跡のガイドや福祉施設への訪問活動、絵本の読み語りなど、地域で様々に活躍されており、また、共に学んだ仲間とのつながりを卒業後も大切に育まれています。
本日、新たな一歩を踏み出された皆様におかれましても、大いに学び、仕事や地域を超えた新しい仲間との絆を深め、学生生活を存分に満喫されることを願っています。
現在、コロナ禍において、新たな生活スタイルが求められています。県も常にチャレンジを続ける皆様とともに、佐賀ならではの取組を推進してまいります。一緒にチーム佐賀、オール佐賀で乗り越えてまいりましょう。
最後に、本日、御列席いただきました皆様の今後ますますの御健勝と御活躍をお祈り申し上げまして、お祝いの言葉といたします。