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令和元年10月 「第56回全国林材業労働災害防止大会」への祝辞『森と未来をつなぐ仕事』

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 第56回全国林材業労働災害防止大会が佐賀県において盛大に開催されますことをお喜び申し上げますとともに、全国各地からお集まりいただきました皆様を心から歓迎いたします。
 はじめに、本夏に全国的に発生した台風・大雨災害によって被害を受けられました方々に、謹んでお見舞い申し上げます。
 また、長年にわたり労働災害の防止に力を尽くされ、本日、栄えある表彰を受けられる皆様には、心よりお祝い申し上げますとともに、林業・木材製造業労働災害防止協会におかれましては、日頃から労働災害撲滅を目指して労働安全衛生の向上に多大なる御貢献いただいていますことに対し、深く感謝と敬意を表します。

 佐賀県はなだらかな山が多いことから、昔から人々が山に入って森林資源を活用してきました。人工林率は日本一であり、現在も、いわば、山と人のつながりがとても深い県ではないかと思います。
 なかでも、戦後、人々によって植林されたスギやヒノキは、現在、木材として利用する時期を迎えており、公共施設や民間施設への木材利用の推進、佐賀平野に網の目のように走る農業用水路「クリーク」の護岸への間伐材の利用などの取組を通じて、林業・木材製造業の活性化や人工林の適切な管理・経営を進められているところです。

 本県ではまた、森と川、そして有明海と玄海という豊かな自然環境を、県民が一体となって守ることを目的とした「森川海人っプロジェクト」に取り組んでいます。平成29年7月の九州北部豪雨災害の教訓を踏まえスタートして2年。今では、山で仕事をする方々が海の清掃活動に参加いただいたり、海で仕事をされる方々が森づくりにご協力をいただくことで、森と海に暮らす方々の相互の交流や理解も深まるなど、県内各地の活動がつながり、プロジェクトの機運を高めています。

 さらに、県内では、より災害に強く価値の高い山づくりを目指した「多良岳200年の森」構想や、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「唐津くんち」曳山を補修するための木材育成を目的とした森林保全など、森を活用しながら、守り、育てていく様々な動きも見られ、豊かな未来をつくりあげていくうえで、森はますます欠かせない存在となっています。
 森を守ることは、人々の暮らしや生命を守ることであり、森に働く方々の労働環境を守ることは、私たちの未来を守ることにほかなりません。
 「山笑う」という言葉があるように、山を守り、山とともに生きる皆様が日々笑顔で仕事をされ、日本の山々がいつまでも美しく未来へ受け継がれていくよう心から願い、私からのご挨拶といたします。





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