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平成30年9月 日本商工会議所青年部第38回九州ブロック大会への祝辞『九州の力として』

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 日本商工会議所青年部の第38回九州ブロック大会「佐賀維新祭」が盛大に開催されますことを、心からお祝い申し上げます。
 また、九州各県からお越しいただいた皆様を心から歓迎いたします。
 商工会議所青年部の皆様におかれましては、地域の若手リーダーとして、日頃から地域の活性化に御尽力いただいており、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。

 今年は、明治維新から150年という節目の年です。
 国内最高峰の科学技術を有し、明治維新の鍵を握っていた佐賀。新たな時代の礎を築いた先人たちの功績は、現代を生きる私たちに多くのことを教えてくれます。
 その一人、大隈重信の言葉に次のようなものがあります。
 「前途多望の青年に、もっとも欠くべからざるものは勇気である。しかも、その勇気は何によって出るかというに、根源はすなわち力である。」

 明治維新後まもなく、大隈が情熱を傾けたひとつに鉄道の敷設があります。
 幕末期、日本初の蒸気機関を製造した佐賀藩の技術力を目の当たりにし、日本の近代化のためには鉄道が不可欠と確信した大隈は、当時、ほぼ誰も目にしたことのなかった鉄道の開業を実現しようと奔走します。多くの反対や資金不足、用地取得の難航など、数々の挫折を味わいながらも、その信念は揺らぐことはありませんでした。そして、大隈のもとに結集した若い力とともに、外国との対等な交渉をまとめ、海上に堤防を築き線路を通すという卓抜な発想をもって、明治5年、ついに新橋ー横浜間に日本最初の鉄道を開業させます。
 この時、大隈は34歳という若さでした。
 誰かの敷いた道を進むのではなく、自ら鉄道という新しいレールを敷いて、時代を切り拓いた大隈。晩年、彼が青年たちに託した先の言葉ーー「力」とは、熱い志であるといえるのではないでしょうか。

 いつの時代でも、社会の変革を推進するのは若い人たちの力であると思います。
 近年、人口減少や少子高齢化が進行する一方で、IoTやAI、ビッグデータ等に代表される第4次産業革命の波が急速に広がるなど、地域経済や中小企業を取り巻く環境はかつてないスピードで大きく変化しています。
 変革の時代が訪れようとしている今、これからの地方の発展には、広い視野と熱い志をもちながら、新しいことに挑戦していくリーダーの存在は欠かせません。
 商工会議所青年部の皆様には、これからも、志を同じくする仲間とともに切磋琢磨され、そのネットワークを活かして、次の時代に向けさらに力強く前進されることを期待しています。

 県では、この節目の年に、佐賀の偉業や偉人を顕彰し、先人の志を今に活かし、未来につなぐことを目的として、「肥前さが幕末維新博覧会」を開催しています。
 皆様におかれましては、本大会が佐賀の歴史、自然、文化、食を堪能していただく機会ともなれば幸いに存じます。
 結びに、本大会の御成功と、会員の皆様の今後益々の御活躍を心から祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。





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