口蹄疫に関する〔Q&A〕集(最終更新平成23年1月4日)

2011年1月04日
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Q1)口蹄疫(こうていえき)とはどのようなものですか

 牛、豚、山羊、羊、鹿、イノシシなど(偶蹄類)が、ウイルスに感染することによりかかる病気です。口蹄疫という名前のとおり、口と蹄(ひづめ)に水ぶくれができて、それが破れて傷口が広がると、動物は痛みでものを食べられず、歩くことも出来ず、体力を消耗し、肉やミルクを作ることが出来なくなります。また、乳牛や母豚には乳房にも水ぶくれができるため、子牛や子豚に乳を飲ませてやることができなくなります。

 

Q2)口蹄疫の感染源は何ですか? 

 感染動物の全ての組織、分泌物、糞便等が感染源となります。病原体が付着した塵により空気感染もすることもあります。また、稲藁や麦藁に付着して入ってくることもあり、その場合、口蹄疫ウイルスは夏では4週間、冬では9週間生存すると言われています。人が口蹄疫ウイルスを靴底などに付着して運び、他の動物への感染源となる可能性もありますので、感染源との接触は極力避けなければいけないとされています。

 

Q3)今回、宮崎県ではどのようにして感染が広がったのですか? 

 今回の宮崎県での発生に関しては、現在、国等において調査中ですが、平成22年11月24日に公表された農林水産省の「口蹄疫の疫学査に係る中間取りまとめ」によると、農場関係者・獣医師等の人の移動や、家畜・飼料・堆肥等の運搬車両の動きが伝播の大きな要因であったと考えられています。
 また、発生の多かった地域では、感染した牛・豚の呼気中の飛沫核の飛散や、野鳥・昆虫などの小動物などにより周辺農場に拡がった可能性があるとされています。

Q4)人にうつることはないのですか

 仮に、人が牛肉や豚肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても口蹄疫にかかることはありません。

 なお、「口蹄疫ウイルスは濃厚接触がある場合、稀に感染することがある。しかし、軽い発熱や口内炎になる程度で完全に回復する」という海外での報告事例はありますが、これまで日本国内での人への感染は確認されていません。

 

Q5)犬や猫、馬にうつることはないのですか

 犬や猫、馬が口蹄疫にかかることはありません。

 

Q6)感染した牛や豚の肉、牛乳はどうなりますか。お店で販売されているお肉を食べても大丈夫ですか

 口蹄疫に感染した牛や豚は殺処分され、ウイルスが広がらないように焼却、または埋められますので、口蹄疫に感染した肉や牛乳などが流通することはありません。また、と畜場(食肉処理場)においても、獣医師が厳しく検査をしているので、流通することはありません。

※仮に口蹄疫に感染した牛や豚の肉を食べたり、牛乳を飲んだりしても人には全く影響はありません。

 

Q7)口蹄疫と、鳥インフルエンザやBSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)との違いは何ですか

 口蹄疫も鳥インフルエンザやBSEと同じように、家畜がかかる伝染病です。ただし、感染する動物や、原因となる病原体、感染経路が異なります。また、公衆衛生や食品の安全の観点からは大きな違いがあります。

 

【参考】農林水産省ホームページから

口蹄疫

鳥インフルエンザ

BSE(牛海綿状脳症)

病原体

口蹄疫ウイルス

鳥インフルエンザウイルス

異常プリオン

感染経路

感染した家畜や、ウイルスに汚染された糞便等との接触、器具・車両・人などによるウイルスの伝搬、空気感染など

異常プリオンで汚染された飼料を食べることによる感染のみ

動物間の伝播力

きわめて強い

強毒性の場合はきわめて強い

弱い

食品安全の観点

(肉を食べたり、乳を飲んだらどうなる?)

人にはうつりません

人にはうつりません

SRM(※)が含まれた畜産物を食べるとうつることがあります。しかし、適切にSRMを除くことによって、感染を防ぐことができます

公衆衛生の観点

(感染した家畜や排泄物に近づくとどうなる?)

人にはうつりませんが、ウイルスが靴などに付着し、他の家畜へ運ばれて、感染を起こす可能性があります

通常の生活をしていれば、人にうつることはありませんが、感染した鶏や血液等に濃密に触れた場合、感染することがあるとされています

人にはうつりません。また、他の家畜にもうつりません

※ と畜・解体時に、牛の頭部や脊髄等のSRM(特定危険部位)を除去しています。

 

 鳥インフルエンザは、鶏、あひる、うずら、きじ、ダチョウ、ほろほろ鳥、七面鳥などがかかる病気ですが、野生の渡り鳥などもかかったり、発症しなくてもウイルスを持っていたりします。また、ウイルスが変異した場合、豚などもかかることがあります。

 BSEは牛がかかる病気ですが、異常プリオンを原因とする病気の中には鹿がかかるものやミンクがかかるものなどがあります。

 

Q8)なぜ感染した牛や豚を殺さなくてはならないのですか

 口蹄疫のウイルスは、他のウイルスに比べて感染する力(伝播力)が強いことがわかっています。このため、口蹄疫に感染した家畜もしくは感染が疑われる家畜、感染の可能性がある同一農場内で飼養されている家畜を「家畜伝染病予防法」に基づき、殺処分することになっています。

 

Q9)治す薬はないのですか

 この病気については、治す薬がありません。

Q10)予防のためのワクチンはないのですか

 口蹄疫にもワクチンはありますが、感染したときに症状を和らげることはできても、感染を完全に防ぐことはできません。

 

Q11)宮崎県では、牛、豚にワクチンを投与した上で殺処分されていましたが、何のためにワクチンを投与したのですか 

 ワクチンでは感染を完全に防ぐことはできませんが、ウイルスが増えるのを抑えることはできるので、他の牛や豚への感染拡大のスピードを遅らせることができます。今回の宮崎県での発生では、多くの牛や豚が感染したことから、その殺処分・埋却に相当な時間がかかり、その間にウイルスが増殖し、一層感染が拡大したと思われます。このため、ワクチンを投与しウイルスの増殖を抑え、埋却までの時間を稼ぐ必要がありました。

 

Q12)消石灰などの消毒により病気の発生を防ぐことは出来ますか。また、病気の広がりを防ぐことが出来ますか

 ウイルスは、「加熱」のほか、「酸」や「アルカリ」で比較的簡単に死んでしまいます。このため、消石灰などを畜舎の進入道路や入り口に散布することや、部外者の畜舎への立ち入りを禁止したり農場主が畜舎に入る際などに長靴や衣服などの消毒を完全に行うことによって、車や靴底に付着したウイルスが侵入することを防ぐことができ、病気の発生防止やその広がりを防ぐことに大きな効果があります。

 なお、多くの牛や豚が感染しウイルスの量が増加した場合などでは、農場間で空気感染していくことなども全くないわけではありません。

 

Q13)口蹄疫ウイルスは「酸」や「アルカリ」に弱いとのことですが、どのくらいのpH(水素イオン濃度)で死ぬのですか

 口蹄疫ウイルスは「酸」や「アルカリ」に弱く、pH(水素イオン濃度)6未満の酸性や、pH11以上のアルカリ性で不活化されると言われています。

 

Q14)消毒薬は何が有効ですか

<炭酸ソーダ(=炭酸ナトリウム)>

 車両や器具等の消毒、踏込み消毒槽に使われるものとして、「炭酸ソーダ」があり、4%(「水」1リットルに「炭酸ソーダ」40g)に薄めて使います。

 

<消石灰>

 農場周辺の消毒には、20~40平方メートル当たり「消石灰」20kgを均一に散布します。炭酸ソーダや消石灰等を散布する際には、直接、皮膚に付着したり、吸い込まないように、マスクやゴーグル、手袋等を着用してください。

 

 使用方法については、製品に記載されている説明書をよく読んでお使いください。

 

【参考】口蹄疫ウイルスに有効なその他の消毒薬

分類

商品名

効果が認められる

最高希釈倍数

ヨウ素系消毒薬

クリンナップA

400倍

ファインホール

400倍

バイオシッド30

1,000倍

塩素系消毒薬

アンテックビルコンS

2,000倍

クレンテ

2,000倍

スミクロール

1,000倍

アルデヒド系消毒薬

グルタクリーン

800倍

複合消毒薬

アリバンド

400倍

NaOH(水酸化ナトリウム)

添加消毒薬

クリアキル-100

(NaOH添加)

2,000倍

Q15)消毒薬の替わりになる、日用品はないのですか

 口蹄疫ウイルスは「酸」に弱いため、身近な代用品としては、1,000倍に薄めた「お酢」を使うのが安価で効果的です。(1,000倍とは、1ccの「お酢」に「水」を加えて1リットルにしたものです。)においも味もしないため、畜舎やえさ、家畜にも安心して散布できます。

 

Q16)口蹄疫ウイルスは消毒剤の中では、何秒くらいで死ぬのですか

 pH(水素イオン濃度)4の消毒剤では15秒間で、pH6の消毒剤では2分間で不活化すると言われていますが、ウイルスのタイプや温度条件などにより異なります。

 

 

Q17)口蹄疫が発生している地域に旅行してもいいですか

 口蹄疫は、現在、国内では発生しておりませんが、韓国、中国、東南アジアなどの国々では頻発しており、注意が必要です。
 病原体を日本へ持ち込まないよう、海外では、家畜を飼養している農場などへの立ち入りは極力避けるようにしてください。
 やむを得ず農場などへ立ち入ったり、家畜に接触した場合には、病原体が身体や持ち物に付着しているおそれがありますので、帰国時に動物検疫所のカウンターにお立ち寄りください。
 帰国時には、空港・港において、すべての方を対象に靴底の消毒が実施されていますので、消毒マットの上を歩いていただくようご協力をお願いします。

皆様にとって、より使いやすい県庁ホームページにするため、是非ご意見をお聞かせください。

<ご覧いただいているこのページについてお尋ねします>

このページは役に立ちましたか?

このページの表現やレイアウトは、分かりやすかったですか?

このページの情報は探しやすかったですか?

このページの情報量は適当ですか?

お問い合わせ先

佐賀県生産振興部  畜産課

 電話:0952-25-7122

 ファックス:0952-25-7309

 メールアドレス:chikusan@pref.saga.lg.jp