第2010-7号 佐賀市歴史民俗館 旧牛島家 【佐賀市柳町】
概要
遺産にまつわる物語
江戸期に町の咾役(おとなやく)を務めた足軽高楊伊助(たかやなぎいすけ)が問屋業を営んでいた建物で、佐賀市朝日町(旧今宿町)にあった。明治後期に今のような姿に整えられたが、建築年代は18世紀前期と考えられ、佐賀旧城下町域に残された町屋建築の中では最古とみられる。多くの改造を経ているとはいえ、江戸中期から明治期の佐賀の町屋建築の構成を知る資料としても貴重である。平成8年に現在地に移築復元された。
建物の特徴
表棟・中棟・奥棟からなる主屋と釜屋をもち、外観は土壁と漆喰で仕上げた土蔵造りである。一部二階建てであり、通りに面した下屋庇を大きな持ち送りで支えている。表棟と直行する棟木は、表棟の棟木よりも高く通され、千鳥破風のように表棟から顔を覗かせている。
内部は、建物面積の2割以上を土間が占め、主屋西側を南北へ通っている。旧長崎街道に面した表構えは幅が2間であり、下手に落とし込みの蔀戸、上手には吊り上げの大戸がある。
保存や活用の取組
施設内においては、各種市民団体により不定期で展示会等のイベントが実施されている。柳町地区で例年2月から3月に開催されている「佐賀城下ひなまつり」では、「佐賀城下ひなまつり実行委員会」により透明感あふれる肥前ビードロや陶磁器のおひなさまなどの展示販売を行い、ひなまつりの賑わいの一端を担っている。今後も同様に歴史的な建造物の特徴を活かし、展示場としての利用や、周辺と一体となった活用を行う予定である。
アクセス
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