高校教育改革第3回会議を開きました

2008年6月25日

 県教育委員会では、「今後の本県高等学校教育の将来像とは、いかなるものであるべきか。」、「各校の意欲・熱意や人材・資源を活かしながら、その実現を図るには、どのような仕組みや制度が必要だろうか。」などの点について協議・検討することを目的に、庁内各課室や学校の教職員による「高校教育改革会議」を設定し、その第3回会議について、6月12日(木曜日)に開催しました。会議の中では、まず、各グループからこれまで協議した概要・進捗状況について報告し、全体での質疑・意見交換をすることで、各グループの今後の方針・解決すべき課題等について確認をしました。その後、テーマごとにグループ討議を行いました。

 なお、今回の会議から、新たに「教科外の活動の充実」(部活動の活性化)について協議するCグループが加わりました。

 

会議の概要

1 日時  平成20年6月12日(木曜日)14時から17時30分

2 場所  県庁新行政棟「教育委員会室」

3 出席者

 教育長、統括本部政策監グループ、教育政策課、企画・経営グループ、総務課、県立学校再編整備室、教職員課、学校教育課、体育保健課、県立学校、市町立学校の教職員

4 議題 

(1)教育長からのメッセージ

(2)各グループからの報告及び意見交換・質疑

(3)グループ討議(各グループ)

 

会議の模様

1 教育長からのメッセージ

・社会・経済は大きく変化している。教育では「不易と流行」とよく言われ、ともすれば「不易」にこだわる面もあるが、子どもたちがこれからの時代を生き抜く力を育むには、高校教育でも、時代の変化に対応していくことが大事。

教育長の指示事項だから」等といったことではなく、皆の知恵を出し合って、現場の実態・課題に根付いた活発な議論を行い、将来につながる政策提案を生み出してほしい。

会議の風景

 

2 各グループからの報告及び意見交換・質疑 

ア 普通科高校の新たな特色づくりと活性化について

○ 進学重点校の在り方(A1グループ)

・検討課題は、県立高等学校における少人数学級編制の導入。

・現状でも、生徒の進路希望にあわせて、具体的な授業の持ち方を工夫しているが、各学校からの提案等も踏まえ、募集学級数を上回る学級の設定について検討していく。

・募集学級数の1クラス40人を基準とした場合の教員配置を前提に、施設の増設が伴わない範囲で、導入する際の具体的ガイドラインの内容等を検討している。

 

○ 中高一貫教育校の将来展望(A2グループ)

・検討課題は、併設型中高一貫教育校の成果と課題、中高一貫教育校の今後の在り方、中高一貫教育校の市町立学校との関係。

・中高一貫教育校について、本県でのこれまでの成果と課題を検証・検討していく。

・当初の中高一貫教育校導入の趣旨や目的を踏まえつつ、進学動向、学力向上、部活動、生徒会活動など、多面的な教育活動について検討する。

・あわせて、市町立の学校への成果等の還元・普及などについても検討する。

 

○ 新たな普通科高校の検討(A3グループ)

・検討課題は、生徒が進路意識や目的意識を明確に持つことができる中堅の普通科高校の将来像づくり。

・「生徒が行きたい学校とはどういう学校なのか」、「魅力ある学校はどんな学校か」などをイメージしながら、これまで本県にはなかった「新しいタイプ」の高校の学校像や教育課程等を検討する。

・現時点では、普通科単位制で学習や進路の希望に応じた時間割が実現できる学校、コミュニティスクールなども視野においた地域に開かれ支えられる学校など。

 

イ 総合学科、専門学科の在り方について

○ 工業高校の活性化(B1グループ)

・検討課題は、「ものづくり」などの工業高校の活性化

・これまで、工業高校の現状把握のため、情報交換等を行ってきた。その結果を踏まえ、既にいろいろな取組があること、ただ、産業界や地域社会には必ずしも浸透していないことが課題であると考える。

・このため、まずは「ものづくりコンテスト」を足がかりに広くアピールすることとしており、7月に行われる「高校生ものづくりコンテスト 九州大会」の活用策を検討する。

 

○ 総合学科、専門学科(工業科以外)及び総合学科の振興・活性化(B2グループ)

・検討課題は、商業高校や農業高校など、専門学科の活性化。

・これまでは、工業科以外の専門学科への志望動機の多様性、社会・経済情勢と学科・コース設定等とのギャップなどを検討し、人材育成や外部資源の活用、サクセスモデルやノウハウの確立などの必要な方策等を検討してきた。

・今後は特に、まず商業高校のあり方について焦点を絞り、検討をしていく。商業高校については、今日、「事務職」等へのニーズが少なくなる中、進学志向や高度資格取得ニーズへの対応などを行っており、それらは一定の評価ができるものの、「では、商業高校とはそもそも何なのか」を見えにくくしている面がある。「起業家的人材の育成」など、様々なアイディアがあるが、まずはこの答えを出したい。

 

 ウ 教科外活動の充実について

○ 部活動(体育、文化)の活性化について(Cグループ)

・魅力ある学校づくりのためには、授業以外での生徒の居場所づくり、つまり、教科や教育課程以外でも活躍できる場を設け、自己肯定感、自己存在感を見出せる環境も必要。

・また、実社会との接続を考えた場合においては、例えば、部活動で学んだことが卒業後の実社会での仕事に直接役立つようなこともある。

・このような点から部活動のあり方・活性化について検討するため、新たな検討グループを設けることとしたい。

 

○ スーパー・クリエイティブ・ハイスクール(SCHS)構想について

・この会議の参考として、デジタルコンテンツ人材の育成等が国においても進められる中、高校段階での一つの方策として、「スーパー・クリエイティブ・ハイスクール構想」というコンセプトについて、政策監グループの担当者から説明がなされた。

・学習指導要領によらない教育課程の編成等を行い、商業・工業デザインや、映像・アニメーションに重点を置いたカリキュラムを設けるものであり、今後、政策監グループ等でも、国への提案等について検討の予定。

 

【意見交換・質疑】

○ 学級編制と少人数指導について

・以前は、学級編制についても40人が「標準」ということで、厳しかったが、現在では、「上限」に過ぎない。国もずいぶん柔軟になっており、固定概念を捨てて議論をすることが必要。

・「生活集団」(生徒が学校で1日を過ごす場所としての集団)として、特に高校生の場合はお互いの切磋琢磨なども大事であり、小さければいいというものではない。

 「学習集団」(授業が行われる場所としての集団)は、進路希望等に応じた少人数化も大事だが、だからといって学級編制まで小さくすべきかどうかは検討の余地がある。

 

○ 各グループの検討内容の調整等について

・A3(新たな普通科高校検討)グループについては、構想を聞くと、普通科とはいえ進学ニーズのみへの対応ではなく、希望に応じた柔軟な教育課程編制など、B1,2(工業学科、総合学科、専門学科)グループとも重複する面が多い。

・普通科では進学、専門学科では就職という構図さえ、成り立たない時代であり、学科の枠も柔軟な捉え方が必要である。

・今の社会の変化の中、中学生は自分の将来や進路について、かなり細分化したカテゴリーで意識している。これに比べ、今の高校の学科等では、将来を意識して進学先を選択するには、あまりにも大括りであり、漠としすぎている。

・最終的には、各グループからの提案をつき合わせて、整理することが必要。結果として、今後の県立高校のあり方としては、例えば、今の学科ではなく、「進学重点校」、「新しいタイプの普通科」、「ものづくり」、「起業家教育」等といったカテゴリーになるのかもしれない。

 

3 グループ討議(各グループ)

 2の報告を踏まえて、次回までに各グループの方向性を固めることを目処にグループワークを行いました。

皆様にとって、より使いやすい県庁ホームページにするため、是非ご意見をお聞かせください。

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