多久市立中央中学校区第3回全体会(2月25日)が開催されました

2009年3月5日

 多久市の学校支援・振興プロジェクトでは中央中学校区の北部小学校、緑が丘小学校、南部小学校及び中央中学校の4校で「人間力形成のための異校種間連携の在り方を探る~子どもの『学び』と『心』の強化~」の主題の下、研究を進めてきました。

 今年度は研究の組織を取組内容を基に整理し「授業研究部」「学習・生活習慣部」「連携活動部」の3部体制に改編するとともに、人間力形成のための基盤として「言語力」に着目し、4校が共通理解の上で連携を深めながら取り組んできました。

 今回の全体会では、校区内の全教職員と保護者代表の方が参加し、本年度のまとめとしての成果と課題の確認、現状を基にした今後の方向性などについて意見交換が行われました。

 

全体会の概要

1 日時 平成21年2月25日(水曜日)14時30分から16時45分

2 場所 多久市立中央中学校

3 出席者 中央中学校区全教職員、各校の保護者代表、多久市教委、県教委

4 内容 ○全体会「今年度の総括と来年度の重点目標の提案」

・取組全体について(事務局から)

・授業研究部

・学習・生活習慣部

・連携活動部

  ○グループ討議

 

取組全体について(事務局から)全体会の様子

 本年度は、「学び」と「心」の強化を図るために、人間力の形成を目指した小中連携の在り方について研究を進めてきた。人間力形成のためには「確かな学力」と「心身ともに健康で豊かな人間性」を養うことが必要だと考え、本校区では、その基盤として言語力に着目し、小、中学校が連携して言語力の育成に取り組んできた。

 「学び」の強化では、「事実を正確に伝える」「筋道を立てて考えを説明したり、根拠に基づいて考えを述べたりする」「自らの考えや集団の考えを深めたり、広げたりする」ための言語力の育成の場を教育活動に取り入れ、言葉を意識した指導を行ってきた。

 「心」の強化では、思いやりの心を培うために感性・情緒等を豊かにする活動を取り入れていくとともに、いろいろな相手との交流活動を通してのコミュニケーションを深める活動を行い、よりよい集団・学級づくりを目指して取り組んできた。

 

授業研究部

 言語力とは、すべての教育活動を通して育てていく言葉の力である。そこで、言語力の育成の領域を「知的活動」「感性・情緒等」「他者とのコミュニケーション」という3つの領域で捉え、9つの項目を設定した。この3領域9項目が各校の校内研究の目標や内容とどのようにつながっているかを明らかにして、各校で言語力育成の視点を意識した授業実践を行った。また、言語力についての児童生徒の意識を知るための調査も行った。

 さらに、全教職員参加の授業公開と研究会では、校区共通の授業の評価表を作成し、それを基に協議を行ったが、積極的で建設的な意見が出され、より深まりのある研究会となった。

 本校区なりの言語力の捉え方をまとめることができ、それを基にして各校の校内研究とのかかわりを明確にし、授業実践を重ねることができたことは大きな成果である。

 今後、言語力の3領域9項目についても、取組を進めながら適宜整理していきたいと考えている。また、授業の評価表についても、より活用しやすいものになるようにさらに検討していきたい。

 

学習・生活習慣部

 「確かな学力」の土台となる学習習慣及び生活習慣の定着を目指して、4校の全職員、保護者と連携して取組を進めてきた。まず、昨年度と同様に生活アンケートを実施し、昨年の結果と比較しながら、生活実態の把握を行った。昨年と比べると、「朝食の摂取率」や「家族の会話」について改善が見られた。アンケートの集約と分析はPTAとも連携して行った。

 また、家庭における学習内容や期待する学習時間を記した生活習慣づくり啓発のためのポスターを作成し、保護者に配布した。

 学校では、学習規律・学習習慣の定着を目指して、校区内共通の合言葉を全教室に掲示して意識付けを行ってきた。部会で話し合った問題点や改善策についても、全職員で共通理解して、同じ方向性で指導するようにしてきた。

 全職員で学習習慣や生活習慣を振り返ることにより、各学校での取組の成果や課題を共通理解でき、職員の意識も高めることができた。

 アンケートの結果では、「家庭での読書」や「家庭学習」がまだ不十分であるので引き続き家庭等と連携しながら取り組んでいきたい。

 

連携活動部

 「『学び』と『心』の強化を側面から支える仲間意識の形成を期すための効果的な連携活動及び小中学校間の円滑な接続の在り方」というテーマで、育てたい児童生徒像の明確化、お互いに高め合いながら学習していく交流の在り方の検討、仲間意識の形成を促す具体的な連携方法の確立などに取り組んできた。

 仲間意識の形成を目指すために、自己認識の場や他者理解の場の設定、言語によるコミュニケーション活動の必要性を部会として明確にすることができた。

 具体的な連携活動としては、小学5、6年生での交流活動、小、中学校合同でのトイレ磨き、中学生から小学生への鼓笛指導、小、中学校の教職員によるティームティーチングなどを行った。

 どのような児童生徒に育てていくのか明確にすることで、同じ目的で活動をすることができるようになった。また、さまざまな連携活動を行うことで、他校の児童生徒と連携して活動することの大切さや仲間意識を育てることができた。

 事前の打ち合わせを十分に行う必要があることから、時間の確保が課題である。また、仲間意識の形成のためには、地域や保護者との話し合いや取組をもっと広く行っていく必要がある。

 

意見交換

  • テーマとして「学び」と「心」の強化が挙げられているが、「学び」については取組が進んでいるものの、「心」についてはまだまだ取り組まなければいけないところも多いように感じている。よりよい仲間づくり・学級づくりが基礎となっていくと思うが、校区としてどのような学級集団を目指していくかという共通理解も必要である。各自が考えていることやこれまでの経験でうまくいかなかったことなどを語り合う場などがあってもいいと思う。
  • 仲間づくりについては交流活動を中心としてきたが、各学級での道徳や学級活動なども含めていろいろな面からアプローチしていきたい。
  • 仲間づくり・学級づくりという視点については、言語力の項目への位置づけも検討していいのではないか。また、言語力の項目の中には、内容が盛りだくさんのものがあるように思う。整理していくことも考えられると思う。
  • 言語力の項目については、全教科をカバーできるような内容を示す必要があるだろうとの思いがあったので、多くの内容が含まれているものもあると思う。「思考」をとってみても、どのように考えているのかを示すためには「表現」しなければならないので、項目をどういう内容にするか難しいところである。実践を重ねながら、さらに考えていければと思う。

 

グループ討議

 引き続き、以下の9つのテーマに分かれてのグループ討議が行われました。各校の現状等を報告した後に、今後の手立てなどについて意見交換が行われました。

  • 「小中一貫教育(学習)」 カリキュラムの視点、教科担任制等
  • 「特別支援教育」 進路保障等
  • 「授業研究(言語力)」 言語力の現状と課題、言語力研修の在り方等
  • 「学習習慣(学校)」 学習規律の定着状況と課題、話し方や聞き方等
  • 「学習習慣(家庭)」 家庭学習の内容、家庭学習時間等
  • 「生活習慣(学校)」 学校生活の約束事の定着状況と課題、忘れ物の状況と対策等
  • 「生活習慣(家庭)」 「朝ごはん、早寝早起き、読書」の定着状況と課題、テレビ・ゲームの時間等
  • 「連携活動(児童生徒間)」 交流会の在り方、トイレ磨き指導・鼓笛指導の在り方等
  • 「連携活動(教師)」 出前授業の在り方、異校種間ティームティーチング等

 

会議に参加して(担当者から)

 今回の会議は、本年度のまとめであるとともに、学校支援・振興プロジェクトの2年間のまとめでもありました。

 参加されたある保護者の方は、「学校の取組や先生方の思いに触れるよい機会であった。自分も保護者に広めていくようにしたいが、今後もこうやって子どもたちのことを一緒に考える場を設けて欲しい。」と、おっしゃっていましたが、学校の先生方はじめ保護者の皆さん、市教委の方など、同じテーブルで話し合えたことで学ぶことが多かったように思います。改めて、つながりを持ち、本音で語り合える場を作っていくことの大切さを感じました。

 

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