多久市学校支援・振興プロジェクト会議(7月25日)が開催されました。
多久市学校支援・振興プロジェクト第1回推進協議会が7月25日、多久市立中央中学校にて行われました。
【多久市の計画概要】
多久市では、中央中学校区の4つの小・中学校において、「人間力形成のための異校種間連携の在り方を探る ~子どもの「学び」と「心」の強化~ 」のテーマのもと、具体的には、「人間力」を「社会の形成者としての自覚を持ち、自立した一人の人間として、力強く生きていくための総合的な力」と捉え、以下の4つの点について研究を進めていくことになっています。
ア)思考力・判断力や国語力の育成
イ)基本的な生活習慣の再建
ウ)学習習慣の形成
エ)心の成長
これらの研究を進めていく組織として、アについては各校でそれぞれの校内研究として推進していくことになっていますが、イ、ウ及びエについては、各学校横断した既存の中央中学校部会「生活習慣部」「授業部」「連携活動部」がそれぞれ推進役を務めることになっています。
【会議の模様】
今回の推進協議会には、各校のPTAの代表の皆さんにもご出席いただき、各校校長・研究主任、各部部長、市及び県教育委員会が一堂に介して協議しました。
市からのあいさつの後、ア)思考力・判断力や国語力の育成に関して、各校の研究主任さんから活動進捗状況と課題及び家庭や地域との連携について報告がありました。
引き続き、各部会ごとの進捗状況と課題及び家庭や地域との連携についてそれぞれの部長さんから報告がありました。
その後の意見交換では、
○ 各校で校内研での授業づくりに取り組まれているが、テーマも似通っていることから、その軸を明確にする、せっかく作った指導案等をITを活用して共有するなど考えていいのではないか。
○ 小中連携などいろいろな取組が進んでいるように思うが、担当者が替われば取組も替わるということにならないよう、仕組みや組織を確立していくことが大事。
○ 多久市学力向上研究会による3年1度の中学校区ごとの持ち回りでの研究発表と、特に中央中学校区では、学校を超えた「部」が、市教委とも連携しながら取り組んでいる。
○ 小・中間の壁という課題もよく言われるが、中央中学校区では、中学校教職員による小学校への出前授業をほとんどが行うこととなっており、また、中学校の授業研究の視点に、共感的理解などの生徒指導の機能を生かした授業づくりを行っている。
この結果、中学校の教員から、授業づくりは小学校が参考になる、などの声も多い。
○ 小中交流の事前準備の時間の確保が課題ということだが、正直なところ負担になっていないか。
既存の事業などで見直すべきところは見直し、整理統合していくことも必要。スクラップアンドビルドでやっていかないと、学校現場の負担が多くなるばかりである。
○ このプロジェクトも、学校の一般の教師にいかに「自分達のもの」として広げていくかが大事。校内での議論の積み上げや、そこへの県からの出席なども考えていいのではないか。
○ 子どもは夏休みに入っているが、遅くまで遊んでいる。事情を聞くと、家には誰もいなくて、家に入れないという。家庭観の環境の違いや考え方等も違うが、PTAの会員同士での連携が必要。
○ 社会教育サイドでは、放課後子ども教室等を行っているが、多久ではマンパワーの確保が課題で、まだ十分ではない。地域として、住民も含めて、どこまで協力してもらえるか、協力ができない部分はきちんと各家庭で責任を持てるかという、選択の問題と思う。
○ また、社会教育サイドでは、地域の人材や講座情報を集約した「学びネット」があるが、学校でも活用いただけるような普及や改善も必要。
【今後へ向けて】
小中連携、地域との連携など、中学校区として、また市全体としての取組がこれまでうまく継続されているようであり、その背景には、
ア)学校を超えた「部長」を、市教委と連携させて機能させていること
イ)中学校の多くの職員が、小学校で授業をするなど相互の交流が進んでいること
ウ)中学校の授業づくりにおいて、生徒指導や子ども理解等を中心に据えていること
などのヒントがありそうです。
これからの活動がさらに組織的で効果的なものとなっていくためには、連携を進めていくための軸となるものをどのように考えていくか、またそれに関わっていく教職員、保護者・地域そして子どもたちが目標をいかに共有できるかが鍵になってくるように思われます。
その為のシステム作りも今後必要になってくるのではないでしょうか。
お問い合わせ先
佐賀県教育庁 教育政策課
メールアドレス: kyouikuseisaku@pref.saga.lg.jp
