平成21年3月投稿
助産師から伝えたい性といのち
~ 生まれてくれてありがとう ~
NPOウィメンズサポート相談員
助産師 門田 久代
私は、15年前佐賀県に引越しして来てすぐに産婦人科に勤めました。そこで初めて、中期中絶(妊娠12週以降の中絶)の現状を目にし、人工的な陣痛によって排出される小さな命の姿に、これまで感じたことのない悲しみと怒りがこみ上げてきました。
12週以降の中絶は死産届けの義務があり、きちんと身長と体重を測って届出をださなければなりません。私の手の中の小さな命はわずか120g。まだ暖かさが残っていました。
病院にはどこにでもいる高校生が来ました。性被害を受けて、妊娠をした人もいました。援助交際の末、性感染症を伴い妊娠している人もいました。また、既に妊娠22週を過ぎてしまい、望まない出産をしなければならない若者もいました。
私は、現在、助産師として医療現場で感じた命の重さや男女や親子の人間関係を通して子ども達が命のつながりを想像できるようにしたいと思い、学校での性教育に携わっています。
性教育は、避妊や性感染症などの性知識だけでなく、人として生きていくための教育にならなければならないと思っています。妊娠や性感染症、エイズなどはすべて人と人との関わりであるだけに、人権を含めた命の教育が大切だとも思います。個々人の成長段階に沿いながら、わかりやすくきちんと子ども達に伝えていくことが大切ではないでしょうか。
佐賀県内の子ども達は、地域ごとに大人の連携のもと大切に育てていきたいものです。今こそ、子ども達がすぐに相談にいけるように校医、産婦人科医、医療関係者、教師、行政、保護者が力を合わせていく時です。
近くなら子ども達は、すぐに相談にいけます。悩みがあってOK、心配してOK、いつでもおいでよ、と声をかけてくれる大人達がたくさん増えてくることを心から願っています。
お問い合わせ先
佐賀県健康福祉本部 母子保健福祉課
メールアドレス: boshihokenfukushi@pref.saga.lg.jp







