第2009-2号 古木の杜 河内大山祇神社 【鳥栖市河内町】
概要
遺産にまつわる物語
この地区に集落が形成されるのは近世の初頭頃とみられ、伝承によれば、長門国(山口県)から毛利蔵人という人物が家臣一党を引きつれて当地に土着したのがはじまりとされる。大山祇神社の創建年代も村の成立と同じ時期とみられる。なお、江戸時代は「山神社」と呼ばれていたことが嘉永4年(1851)建立の鳥居の扁額から想定される。
大山祇神社は、長きにわたり本村・谷口両地区の住民によって守られてきた神社であり、五穀豊穣・無病息災を祈願する昔ながらの多くの祭礼行事が受け継がれている。
地区の特徴
鳥栖市の北西部に立地し、九千部山から派生する支嶺の山峡に位置する。この地区は峠を介して福岡県那珂川町と接するが、かつてはこの峠を越えて鳥栖方面に向かう「わさび売り」などの中継点でもあった。
大山祇神社の境内は「ふるさとの名木・古木」選定の9本を含む巨木が社殿を覆うように群生している。この「鎮守の杜」は、周囲の農村風景と合わせ四季折々の様々な景観を見せ、特に秋の紅葉はこの地区の大きな魅力となっており、多くの見学者が訪れる。
江戸時代は対馬藩田代領(飛地領)であり、神社は福岡県那珂川町に通じる峠道に隣接している。山の神、海の神のでもある大山祇神社がここに鎮座し、藩境で玄界灘沿岸地域との交易ルートでもあった当地には、対馬藩主の宗氏が寄進した鳥居もあり、対馬藩が重要視していたことが伺える。
保存や活用の取組
3年前より神社と紅葉をライトアップするイベントが、地元の活性化や美しい紅葉の景観を広く共有したいという地域の思いから、自発的に始められた。現在は、周辺の景観を活かした取組みを行ったり、鳥栖市内の文化グループと連携しイベントを開催するなどして、地域の盛り上げを図っている。
アクセス
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