第2006-3号 旧唐津銀行本店 【唐津市本町】
概要
遺産にまつわる物語
明治中期以降、唐津市に石炭産業の発達と鉄道の普及は空前の繁栄をもたらした。「旧唐津銀行本店」は、市民生活や産業界を財政面で支える金融機関として、また、急速に流入する西洋文化の象徴として大島小太郎により建設された。平成9年まで金融機関として利用され続け、株式会社佐賀銀行より唐津市に寄贈された。唐津の近代化を象徴する建物である。 実際に設計を行った田中実は、辰野金吾の愛弟子であり、唐津銀行創始者の大島小太郎と藩校の同級生であった辰野がその設計を田中に任せ、監修として関わったといわれている。
建物の特徴
外壁は、赤レンガ調タイルと白御影石とのコントラスト、アーチ窓、御影石バルコニーや、歯飾付き銅板製の三角屏風など「辰野様式」の外観を色濃く残している。特に各室に備えられている暖炉が、石炭を燃料として用いられていたことは、地域産業を背景としたものと考えられる。
保存や活用の取組
平成20年から23年にかけて保存・活用工事が行われ、平成23年3月にリニューアルオープンされた。施設内においては、旧唐津銀行の歴史と文化、および近代唐津の歴史を紹介する常設展示が行われているほか、各種市民団体によるコンサートや展示会等のイベントが不定期で実施されており、まちなか観光の拠点施設としての活用の取組が図られている。
アクセス
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