第2005-1号 野中烏犀圓 【佐賀市材木1丁目】
概要
遺産にまつわる物語
野中家は「野中烏犀圓」の製造販売を家業とする老舗で、初代源兵衛氏が寛永三年(1626)に創業した。寛政八年(1796)に生薬「烏犀圓」の製造販売を藩から許され、その際に建てられたのが現存する町家とされ、「冷善楼」と号される座敷では、藩の役人が薬の検査を行ったと伝えられている。広い漆喰壁、正面中央の大破風や看板を吊るす屋形が江戸時代の商家の風情を今に伝えている。
建物の特徴
昭和5年に主屋の裏手の部分は建て替えられているが,道路側から見える店部分と北側の座敷は当時の姿を残しており、風格ある屋敷構えを見せている。店は、中二階建て間口9間であり、屋根は平入り切妻造本瓦葺きである。座敷の屋根は、本瓦葺、十畳敷の端正な意匠の座敷で、床、違い棚、平書院を備えている。18世紀後期の特徴を備え、もっとも上質の寛政期の座敷として貴重な存在である。
保存や活用の取組
野中烏犀圓として現在も生薬の販売を行っており、裏は居宅として利用されている。地元の小学生に歴史の勉強会を行ったり、長崎街道を歩こう会で毎年老人会を中心にした見学会が行われたりしている。また、佐賀城下ひなまつり開催期間中は、店の部分を来場者に開放している。
アクセス
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