犯罪被害者等支援

2011年8月2日

被害者が抱える様々な問題

二次的被害

 犯罪の被害者は、殺される、家族を失う、けがをする、お金を盗まれるなどの直接的な被害だけでなく、被害後生じる様々な問題に苦しめられます。このような問題は「二次的被害」と呼ばれています。

 

  • 精神的ショックを受けたり、身体の具合が悪くなる
     犯罪の被害を受けたり、目撃したりなど、大変な出来事がおこると、誰でもトラウマ(心的外傷)を受け、不安、恐怖、再体験といった症状が現れます。これらは、誰にでも起こりうる「自然な反応」で、一般には長く続くことはなく、少しずつ回復していくものですが、それらが長引いたり、強い場合は注意が必要です。

 

  • 医療費の負担や、働けなくなることにより経済的に苦しくなる
    • 犯罪によるけがの治療費や、カウンセリング費用の負担が必要になります。
    • 療養のために仕事を休んだり、障害が残り、これまでの仕事につけなくなることもあります。
    • 家族の介護をするために仕事を休んだり、転職したり、やめたりして収入が減ることもあります。
    • 殺人事件の被害者が一家の大黒柱であった場合は、収入が途絶えます。

 

  • 捜査や裁判等の過程において精神的負担や時間的負担を感じる
    • 事情聴取などの捜査協力や裁判所への出廷などに対応する必要があります。
    • 事情聴取では、犯行の状況や犯人の様子など詳しく聞かれますが、中には思い出したくない、言いたくないこともあり、つらい思いをすることがあります。

 

  • 周囲の人々の無責任なうわさ話やマスコミの取材、報道等によりストレスを感じたり、不快な思いをする

被害者の心理

 被害を受けた後は、一種のショック状態が続き、身体にも心にも変調をきたすことが多くあります。

 症状には個人差がありますが、起こりやすい変化には以下のようなものがあります。

 (身体的反応 症状例)

  • 息苦しくなったり、急に心臓がドキドキしたり、震えがきたりする。
  • 感覚が麻痺したり、逆に過敏になったりする。
  • 頭痛やめまい、耳鳴りを感じる。
  • 肩こりや筋肉痛になる。
  • 身動きができないほど疲れがひどくなる。
  • 夜眠れない、眠りが浅くなる。
  • 食欲がなくなったり、逆に過食ぎみになったりする。
  • 吐き気を感じたり、胃がムカムカする。
  • 便秘や下痢になる。

 

 (心理的・感覚的反応 症状例)

  • その時の夢を繰り返し見る。
  • その時の光景が何度も思い浮かぶ。
  • 自分に責任がないのに、「もし、こうしていれば、こんなことにならなかった」と自分を責める。
  • また被害に遭うかもしれないという恐怖感がある。
  • 加害者に復讐したいと思う。
  • 怒りや報復感情など、加害者に対して何も感じない。
  • 大きなショックを受けているのに涙が出ない。
  • 事件を防げなかった周囲や社会に対して憤りを感じる。
  • 些細なことでイライラする。
  • 感情の起伏が激しく自分で抑制できない。
  • 自分は孤立無援であると感じる。
  • 漠然とした不安を感じる。
  • 自分が無力であると強く感じる。
  • 事件を思い出させる状況を避ける。
  • 事件など何もなかったと思いこもうとする。
  • 誰とも話す気にならない、何もする気にならない。
  • これまでの趣味や好きだったものへの興味がなくなる。
  • ちょっとしたことで跳び上がるように驚く。
  • 誰も信じられない。
  • 自分は生きている価値がないと思う。
  • 現実感がなく、夢の中にいるように感じる。
  • 集中力がなくなり、なにも手に付かない。
  • 自分が自分でない感じがする。
  • 周りの人に事件に遭ったことを知られたくない。

 

(子どもに見られる症状例)

  • 自分でできていたのに、親に食べさせてもらおうとしたり、着せてもらおうとする。
  • 親の気を引こうとしたり、しがみついたりする。
  • ちょっとしたことでめそめそしたり、泣いたりする。
  • すでにやめていた癖を再びしはじめる。
  • 皮膚や目をかゆがったり、こすったりする。
  • 怖い夢をみたり、夜中に突然飛び起きる。

こころの回復のために気を付けること

自分でできること

  • 睡眠や食事を規則正しくとることを心がける。
  • 気持ちやからだの変化を、自分なりに見つめるために、日記をつける。
  • 運動やエクササイズを行う。
  • 家族や友人など信頼できる人に、気持ちを聞いてもらう。
  • 公共機関や民間の支援団体、自助グループなどに相談する。

 

周囲の人ができること

  • 被害者の話に耳を傾け、気持ちをしっかりと受け止める。
  • 回復の速さは人それぞれ違うので、なかなか立ち直れなくてもせかさない。
  • 子どもの場合は、抱きしめるなどのスキンシップも重要。

(気を付けること)

被害者のためを思ってやったことが、かえって被害者を傷つけることもあり、注意が必要です。

  • 被害者を責めたり、罪悪感や自責感を助長しない。
    被害者は、何も言われなくても罪悪感や自責感を感じています。「あのとき、~していれば」などという言葉は、被害者の罪悪感や自責感を強め、こころの回復を阻害します。
  • むりやり話をさせようとしない。
  • 気持ちを表現することを無理に止めない。
    感情を外に出すことは、こころの回復にとても有効です。被害者の悲しみや怒りなどの感情を正当なものとして認めることが大切です。
  • 自分の考えを押しつけない。

被害者等の方が利用できる制度

支援要員制度

  • 警察の「指定被害者支援要員制度」

  • 検察庁の「被害者支援員制度」

 

刑事手続、捜査状況の情報に関する制度

  • 警察の「被害者連絡制度」

  • 検察庁の「被害者等通知制度」

  • 心神喪失等の状態の者から被害を受けた方の審判の傍聴及び結果通知

 

安全の確保に関する制度

  • 再被害の防止・保護対策

  • プライバシーの侵害等に対する人権救済制度

経済的支援・生活支援

  • 佐賀県警察の公費負担制度

  • 犯罪被害給付制度

  • 税制上の制度

  • 公営住宅への優先入居

  • 福祉制度

  • 個別労働紛争解決制度

 

 

      * 犯罪被害者相談電話 (くらしの安全安心課) *

                0952-24-2191

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佐賀県 くらし環境本部 くらしの安全安心課 交通・地域安全担当

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