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平成28年度高校教育改革プロジェクト会議の検討結果についてお知らせします。

最終更新日:

平成28年度の取組

1 高校教育改革プロジェクト会議での検討

 (1) 検討事項

 平成28年度の高校教育改革プロジェクト会議(以下「プロジェクト会議」という)は、以下の4つについて検討した。 

○ 高等学校入学者選抜制度の検証

○ 中高一貫教育の検証

○ 高等学校の学科のあり方の検討

○ 国際化教育の検討

 (2) 会議実施日

○ 第1回会議  6月23日(木曜日)

○ 第2回会議  8月1日(月曜日)

○ 第3回会議 12月21日(水曜日)

○ 第4回会議  3月16日(木曜日)

 

2 作業部会での検討 

  プロジェクト会議での議論を深めるために、次の作業部会を設置し検討した。 

○ 高等学校の学科のあり方検討ワーキンググループ

○ 国際化教育検討部会

 

3 主な検討内容 

 (1) 高等学校入学者選抜制度の検証

  【プロジェクト会議での検討】 

○ 制度変更後、5度目の実施となる平成28年度入学者選抜に関して、志願状況や中学校、高等学校へのアンケートによる意識等の調査を行い、制度導入に伴う成果と課題について調査、分析を行った。

○ 県立高等学校入学者選抜制度検討委員会での協議内容を報告した。

○ 制度運用面の問題点については、より円滑な実施へ向けて見直しを行った。
≪参考≫
 現行制度の課題の抽出及び解決に向けた研究を行うため、学識経験者や保護者、学校教育関係者などを構成員とする「県立高等学校入学者選抜制度検討委員会」を平成28年6月に設置した。
 平成28年7月12日の第1回委員会の開催以降、5回の委員会を開催して協議を行ってきた。高等学校入学者選抜制度の成果と課題、特色選抜試験及び一般選抜試験の在り方について等の協議内容が平成29年3月に「佐賀県立高等学校入学者選抜制度の在り方について(報告)」として取りまとめられた。

 

 (2) 高等学校の学科のあり方について

  【作業部会「高等学校の学科のあり方検討ワーキンググループ」での検討】

○ 農業科、工業科、商業科、家庭科の教頭、教職員課、学校教育課、県立高校再編整備推進室、教育振興課の各担当が委員となり、県立高校の産業技術の高度化への対応についての検討を行った。 

 【プロジェクト会議での検討】

○ 高等学校の学科のあり方検討ワーキンググループにおける検討をもとに、国の動向や他県の現在の状況を参考に、県立高校の産業技術の高度化への対応について検討を行った。 

 

 (3) 中高一貫教育の検証について 

  【プロジェクト会議での検討】

○ 各中高一貫教育校の取組状況について、調査及び分析を行った。
○ 中高一貫教育校における各校共通の課題や学校独自の課題及び改善策について、協議した。

 

  (4) 国際化教育に関する検討について

  【作業部会「国際化教育検討部会」での検討】

○ 平成28年度から指定を受けた佐賀農業高校のスーパーグローバルハイスクール事業の報告を行った。
○ 国際化教育のあり方について調査・検討を行った。

 【プロジェクト会議での検討】

○ 国際化教育検討部会での検討結果の報告を受け意見交換を行った。 

 

高校教育改革プロジェクト会議の概要

 第1回 平成28年6月23日(木曜日)実施

1 会議概要

 (1) 平成28年度のプロジェクト会議開催計画

○ 平成27年度の取組概要について(報告)

○ 平成28年度の取組について

    • 高等学校入学者選抜制度の検証
    • 高等学校の学科のあり方の検討
    • 中高一貫教育の検証
    • 国際化教育に関する検討

 

 (2) 高等学校の学科のあり方の検討

○ これまでの検討について

    • これまで行ってきた高等学校の学科のあり方の検討内容について、概要を報告した。
       

○ 専門高校の学科のあり方検討ワーキンググループについて

    • 高校生の進学状況や就職状況を踏まえながら、国の動向や他県の現在の状況を参考に、本県における高等学校の学科のあり方についての検討を行う。
    • 特に平成28年度は県立高校の産業技術の高度化への対応について、専門高校の現状と課題を整理・分析し、今後の方向性等の検討を行う。

  

 (3) 高等学校入学者選抜制度の検証

○ これまでの検証状況(報告)

    • 特色選抜試験及び一般選抜試験の志願状況等の整理・分析や、中学校や高校へのアンケート調査及び聞き取り調査など、現行の制度になって以降、これまでに行ってきた検証について、報告した。

○ 県立高等学校入学者選抜制度検討委員会の設置について≪報告≫

    • 県立高等学校入学者選抜制度についての検討を行うため、学識経験者や保護者、学校教育関係者などを構成員とする「県立高等学校入学者選抜制度検討委員会」を設置したことを報告した。
       

○ プロジェクト会議の役割について

    • プロジェクト会議では県立高等学校入学者選抜制度検討委員会での議論を踏まえ、論点整理や調査研究等を行うことを確認した。

○ 平成28年度県立高等学校入学者選抜志願状況

    • 特色選抜試験及び一般選抜試験の地域ごと学科ごとの志願倍率等を報告し、協議を行った。

○ アンケート調査結果

    • 高校・中学校の校長へのアンケート調査(入学者選抜制度の評価、教育活動への影響、通学区域の変更による変化等)の分析結果を報告し、協議を行った。

○ 現行の入学者選抜制度の成果と課題

    • 現行の入学者選抜制度の成果と課題について、これまでの調査から寄せられた主な意見を紹介し、協議を行った。 
 

2 主な意見等

(高等学校の学科のあり方の検討)
○ 産業技術の高度化に対して、大学や企業から高校に様々なことを求められることも多いが、人材育成について企業での育成についても働きかけをしていく必要がある。
○ 専攻科の設置については、専修学校等との関連を踏まえておく必要がある。
○ 産業技術の高度化での課題の整理をワーキンググループで行ってほしい。
(高等学校入学者選抜制度の検証)
○ 特色選抜試験で実技を伴う教科を実施していたが、受験生や中学校の負担から取りやめた。ただ、専門高校なのに国語、英語、数学の3教科で選抜することへの葛藤もある。
○ 特色選抜試験と一般選抜試験の導入のより、入試機会の複数化と多様化のどちらをメインにとらえるのかといった議論が必要だ。
○ 高校入試は、中学校から高校への学力を維持していく目的がある。
○ 今後、入試の時期を見直すことになるかもしれないが、第二次募集も含めて検討してほしい。

 

 第2回 平成28年8月1日(月曜日)実施

1 会議概要

 (1) 高等学校入学者選抜制度の検証について

○ 第1回県立高等学校入学者選抜制度検討委員会の報告

    • 第1回県立高等学校入学者選抜制度検討委員会での報告及び協議した内容や主な意見について、報告した。

○ 検討の観点について

    • 県立高等学校入学者選抜制度検討委員会でこれから検討を行う「検討の観点」について、協議した。

 

 (2) 専門高校の産業技術の高度化への対応について

○ 各学科の現状と課題

    • 農業科、工業科、商業科、家庭科それぞれの学科の専門部会や各校の取組等について、情報化の進展や科学技術の発展、国際化・グローバル化への対応、高大連携、産業界との連携といった視点での現状と課題について、協議した。

○ 今後の方向性に係る専門部会からの意見

    • 農業科、工業科、商業科、家庭科それぞれの学科の専門部会から、産業技術の高度化への対応や国際化・グローバル化への対応、専攻科の設置についての今後の方向性についての意見が示され、その意見をもとに協議した。

○ 産業界からの意見

    • 佐賀県商工会議所連合会、佐賀県商工会連合会、佐賀県中小企業団体中央会からの人材育成に関する意見や就職状況に関すること、専攻科の設置に関することについての意見を報告した。

○ 専門高校の産業技術の高度化等への対応(案)

    • 農業科、工業科、商業科、家庭科それぞれの学科の専攻科の設置等の産業技術の高度化等への対応について、協議し対応(案)を取りまとめた。
 

2 主な意見等

(高等学校入学者選抜制度の検証)
○ 普通高校では特色選抜試験を実施する意義は薄いのではないか。特色選抜試験と一般選抜試験に同じ層の受験生が2回受けに来て、1回目に上位を合格させている状況だ。一方、専門高校は特色選抜試験である程度、特色が出せている。
○ それぞれ目指す学校像に違いがあり、特色選抜試験の実施を選択できるようにできないか。
○ 入試期間の長期化の議論は、私立高校の入試日程も考慮しないといけない。
○ 私立高校から第二次募集の廃止等の要望が出されている。第二次募集の議論の中で私立高校への意見聴取も必要ではないか。
○ 部活動による受験生の県外流出を防ぎ県内に残すという観点で、他県の参考となる制度の情報収集も含め論点の整理が必要である。
(専門高校の産業技術の高度化への対応)

○ 農業科では、農業大学校は農業自営を、専攻科は農業技術等を深め大学への編入をそれぞれ目指すことで棲み分けが可能だと考えている。
○ 商業科では、起業家育成を目的にビジネススクールを本年度から開始した。また、佐賀商業高校に国際系の学科の設置を検討している。
○ 農業科の未来さが農業塾、商業科のビジネススクールは教員の尽力で運営されている。県からの更なる支援があれば有り難い。
○ 総合学科等での看護・福祉系の生徒育成について、今後も検討が必要である。

 

 第3回 平成28年12月21日(水曜日)実施

1 会議概要

 (1) 高等学校入学者選抜制度の検証について

○ 県立高等学校入学者選抜制度検討委員会の報告

    • 検討の観点及び具体的な検討項目を報告した。
    • 第2回から第4回までの検討委員会の報告及び協議内容や協議での主な意見を報告した。

 (2) 中高一貫教育の検証について

○ 学校訪問による聞き取り調査から見えてきた現状と課題

    • 県立中学校特有の不登校への対応が、各学校なされている。
    • 高校入試のない特徴を生かすために、中学卒業後の春休みの過ごし方について、検討が行われている。
    • 県立中学校と市町立中学校の学校運営に違いがあり、人事異動等に係る課題となっている。
    • 現行の学習指導要領から中学校での選択の時間が無くなり、特色ある授業が学校設置当初に比べ設定しづらくなっている。
    • 武雄青陵中学校と武雄高校の校地が離れていることや、致遠館高校での理数科と普通科への進学の振り分けなど、学校独自の課題が見られる。

 

 (3) 国際化教育について

○ スーパーグローバルハイスクール(SGH)について(報告)

    • 平成28年度からの指定を受けた佐賀農業高校のSGH事業について、事業概要と主な取組の報告を行い、同校のSGH事業の運営が効果的かつ円滑に進められるような支援についての協議を行った。

○ 海外留学・海外研修について

    • 海外留学(3カ月以上)の増加に向けた取組や留学生の受入に係る現状と課題について、協議した。

○ 海外の学校との交流について

    • 海外の高校との交流状況の報告を行い、海外との高校との交流の効果や課題について協議した。

○ 今後の英語教育のあり方について

    • 教員の指導力向上及び生徒の英語力向上について、協議した。  

2 主な意見等

(高等学校入学者選抜制度の検証)
○ 部活動での県外流出など、特色選抜試験B方式での生徒募集の在り方についても議論を深めてほしい。
○ 第三者委員会(県立高等学校入学者選抜制度検討委員会)で客観的な分析をした上で、意見を取りまとめていきたい。
(中高一貫教育の検証)
○ 中高一貫教育校に赴任して感じることは、中高一貫なのに中学校と高校の境界が強いことだ。学力向上にしても中学校だけで指導しようとしている。今は進路指導部が係わるようにしている。
○ 県立中学校間での人事異動は、市町の教員配置も含め全体的に考えていくことが原則である。
○ 武雄青陵中学校と武雄高校の校地が離れていることについては、学校でも課題と捉え、危機感を持っているようだ。

(国際化教育)
○ 1年間の長期留学について、理系の生徒の場合、理数系の科目にブランクを抱えることになり、進学に際し取り戻すのに苦労しているようだ。
○ スペシャリスト海外研修等の事業で、専門高校の生徒を派遣しているが、派遣された生徒は目に見えてわかるほど成長して帰ってきている。こうした事業が継続されるように希望している。
○ 本県の県立高校において、学校単位での海外への修学旅行が無くなって久しいが県からの支援があれば、踏み出しやすくなると思う。

 

 第4回 平成29年3月16日(木曜日)実施

1 会議概要

 (1) 高等学校入学者選抜制度の検討について

○ 第5回県立高等学校入学者選抜制度検討委員会の報告

    • 第5回検討委員会の協議内容や協議での主な意見を報告した。

○ 「佐賀県立高等学校入学者選抜制度の在り方について(報告)」について

    • 県立高等学校入学者選抜制度検討委員会の報告書について、説明した。

○ 入学者選抜制度の今後の検討について

    • 平成29年度に設置する入学者選抜制度検討のための作業部会の役割や委員構成、今後検討する事柄等について、協議した。

○ 想定される変更パターンの例について

    • 県立高等学校入学者選抜制度検討委員会の報告書を踏まえ、想定される変更パターンについて、協議した。

 

 (2) 平成28年度の取組の概要及び平成29年度の取組について

○ 平成28年度の取組について  

  •  今年度の高校教育改革プロジェクト会議で協議した検討概要について、確認を行った。

○ 平成29年度の取組(案)について 

  •  次年度の高校教育改革プロジェクト会議での検討事項について、協議した。 

 

2 主な意見等

(高等学校入学者選抜制度の検討)
○ 高校では「求める生徒像」に工夫をしているが、受験生が学校を選ぶ上で、どれくらいの比重があるのか。特色選抜試験は「求める生徒像」に合致した受験生が受験するという制度ではあるが、実際には将来の進路希望や部活動、通学の利便性等で受験校を選択しており、現実と乖離しているのではないか。
○ 特色選抜試験の実施が高校3年生への大学受験指導に影響があることについては、以前よりずっと言われている課題である。特色選抜試験の意義もあると思うが、高校3年生へも十分に配慮したものにしてほしい。
○ 特色選抜試験B方式に係るスポーツ推進指定校の在り方については、指定校及び指定競技種目の基準や受験生の県外流出といった観点で検討していく必要がある。
○ 今の一般選抜試験の時期は大きく動かさず、特色選抜試験を後に実施するやり方もあるのではないか。
○ 近年、一般選抜試験の実施時期が早まっていることに伴い、中学校の卒業式も早まり、高校の入学式まで1カ月ほど空いてしまい、もったいない気がしている。
○ 東京都がマークシートによる入試を実施しているが、本県でも検討してほしい。

 

 

 

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