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小野寺防衛大臣の知事訪問(平成30年8月24日)

最終更新日:
 

山口知事と小野寺防衛大臣の面談

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 小野寺 五典(おのでら いつのり)防衛大臣が佐賀県庁を訪問され、有明海の漁業者の国に対する不信感が少しでも払拭され、信頼関係が構築できるよう、これまで重ねてきた
 ・有明海の環境保全と補償に関する枠組みの構築
 ・有明海再生や漁業振興のための施策
に関する協議の合意事項について、山口知事との間で最終的な確認がなされました。
 
PDF 合意事項 別ウィンドウで開きます(PDF:46.9キロバイト)
面談内容(動画・テキスト)
 

面談内容(動画・テキスト)

 

【動画(YouTube)】

【以下、面談時の発言全文】

○司会
 それでは、ただいまより小野寺防衛大臣と山口佐賀県知事の面談を開始させていただきます。
 それでは、まず小野寺大臣からご説明をお願いしたいと思います。

○小野寺防衛大臣
 先月23日に続き、こうしてお時間を取っていただきまして、大変ありがとうございます。
 先月、私の方から説明をさせていただきましたオスプレイの安全性につきまして、今月8日、知事の方からオスプレイの機体の安全性及び安全対策の方向性について不合理な点はないということについて確認をしたというご発言をいただいたと承知をしております。改めまして、大臣として御礼を申し上げたいと思います。
 その際、知事の方から今年2月のAH64Dの事故以来中断しておりました漁業者の不信感払拭のための施策の取り組みについて、防衛省と協議を再開するという話をいただいたということであります。改めて感謝を申し上げたいと思います。
 その後、防衛省の整備計画局長と佐賀県副知事の対談の中で、事務的に様々な協議が行われたということであります。あわせて7月23日に、前回のとき知事からご提案をいただきましたオスプレイの安全性に関する情報共有のルール化についても、具体的な内容を協議させていただいたというふうに聞いております。これまでの協議の内容については、私の方は事務方から説明を受けております。知事の方も事務方からの説明があったかというふうに承知しております。
 今日は私と、そして知事との間でその合意の文書の案について確認をさせていただきたい、そう思いまして、急遽でありますが、こうしてお時間を取っていただきました。
 今回の合意文書案に記載しておる内容につきましては、佐賀空港の民間空港としての使用・発展に影響を及ぼさないという従来の内容を確認したことが前提で行うものであります。その内容についてまとめさせていただきましたので、その案について今お配りをさせていただき、そして、うちの方の審議官から説明をさせていただきたいと思います。

    〔資料配付〕

○小波審議官
 それでは、確認のために、今まで事務的に詰めたものを読み上げさせていただきます。
 まず、案といたしまして、平成30年8月24日、佐賀空港の自衛隊使用要請について、佐賀空港の民間空港としての使用・発展に影響を及ぼさないとの従来の確認を前提として、防衛省と佐賀県は以下のとおり合意した。
 合意事項
1 環境保全と補償に関する協議会の設置
 防衛省と佐賀県は、佐賀空港の自衛隊使用に関する環境保全と補償に関する協議等を行うため、防衛省、佐賀県、有明海漁協等の関係機関が参加する「協議会」を設置する。
2 防衛省の着陸料100億円の支払いと佐賀県の基金の創設
 防衛省は、佐賀県からの申し入れを踏まえ、民間空港として建設した佐賀空港を自衛隊機が使用する応分の負担として、予算の国会議決を前提とした上で、着陸料を合計100億円(年5億円を20年間)支払う。
 佐賀県は、防衛省が支払う着陸料収入をもとに、有明海漁業の振興を行うため、「漁業振興基金(仮称)」を創設する。併せて、環境への影響や事故等による補償等の対象となる事案が発生した場合に、国による補償等が行われるまでの間、必要な費用を無利子で貸し付けることなどができるようにするため、「補償基金(仮称)」を創設する。
 なお、100億円の支払いが終了した後の自衛隊機の着陸料については、自衛隊機の佐賀空港使用状況を踏まえ、改めて防衛省と佐賀県で協議する。
3 オスプレイの安全性に関する情報共有のルール化
 防衛省と佐賀県は、オスプレイの安全性に関して双方向で連絡を密にするルールを構築する。以下の事項について、具体的な内容が固まったものから順次実施していく。
 ・陸自オスプレイを含め佐賀空港を使用する自衛隊機が事故を起こした場合等の重大事案における防衛省と佐賀県間のホットラインの設置
 ・陸自オスプレイを含め佐賀空港を使用する自衛隊機の安全性に関する定期的な連絡会の開催
 ・米軍オスプレイの事故等の速やかな情報共有
 ・連絡窓口の設置 等
 以上が合意事項でございます。

○小野寺防衛大臣
 以上の合意文書案について、私と知事とで確認をさせていただきたいと思っております。
 その上で、今週21日に行いましたコノシロ漁への騒音影響調査の説明について申し上げたいと思っています。
 今回の調査は、日数も短く、事例が限定的であったことなどから、今回の調査だけではコノシロ漁に与える影響を判断することは困難というふうに九州防衛局から説明をさせていただきました。
 調査結果については、米軍オスプレイの音源を水中スピーカーで放音した場合、及び陸自ヘリがコハダ魚群上を飛行した場合の計14例のうち、魚群が反応しなかった事例及び沈まなかった事例が8例ある一方、魚群が音源から遠ざかる行動をとった事例や、ヘリ通過時に魚群が沈んだ後、表層で魚群を確認できなかった事例が2例ありました。
 有明海漁協の皆様に誠実に向き合っていくためにも、私どもとしては、今回説明した調査をまずは実施したところでありますが、漁業者の皆様から追加的な調査のご要望をいただいていると、報告を受けております。
 その意見等、重く受けとめて、今回の調査手法等を検証した上で、より客観性を高めた形で追加的な調査を早期に実施させていただきたいと思っております。
 その結果を確認した上で、例えば、飛行経路や飛行時間帯の制限などという対策を実施させていただきたいと思っております。
 以上のことにつきましては、先ほど私のほうから有明海漁協の皆様にご説明をさせていただきました。
 最後に、オスプレイの安全性について、防衛省が陸自オスプレイ等を佐賀空港で運用させていただくことが可能となるためには、安全確保が大前提であります。最優先事項であることは間違いありません。
 これまでに陸自オスプレイの安全対策について説明をさせていただいておりますが、改めて万全の安全対策を講じるということを大臣として約束をさせていただきたいと思っております。
 その上で、前回お伺いした際に、知事から空中給油訓練や発着艦訓練等を佐賀県上空や有明海で行わないのかという質問をいただいて、私の方から、そういうことはいたしませんというお答えをさせていただきました。今回、改めて空中給油訓練及び発着艦訓練は、佐賀県上空や有明海では行わないということを約束させていただきたいと思います。
 どうぞまた慎重審議の上、ご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。

○山口知事
 まず、小野寺大臣、1ヵ月前だったでしょうか、再びまた佐賀を訪れていただいて、そして、昨日までインド、スリランカに出張されていたというふうに聞いております。その翌日に、また再び佐賀に来ていただきまして、本当にありがとうございます。
 今お話しいただきましたコノシロの騒音の問題につきましては、早期に追加の調査を実施するというお話もいただきましたので、ぜひそちらの方よろしくお願いしたいというふうに思います。
 そして、本日、これまで調整しておりました合意事項について、小野寺大臣と私との間で確認ができたということです。よろしいでしょうか。

 ○小野寺防衛大臣
 ありがとうございます。

○山口知事
 私として、これからしっかり考えていきたいというふうに思いますので、お時間いただきたいと思います。

○小野寺防衛大臣
 ありがとうございます。
 どうも今日はお時間を取っていただきまして、ありがとうございました。

○司会
 以上で面談を終了させていただきます。

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