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国内現存最古と考えられる刀剣書が発見されました~佐賀県立図書館所蔵の歴史資料から~

最終更新日:

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 平成29年12月26日

県立図書館 企画・広報担当

担当者 西牟田、貝原

直通 0952-24-2900

【E-mail】saga-kentosyo@pref.saga.lg.jp

 

国内現存最古と考えられる刀剣書が発見されました~佐賀県立図書館所蔵の歴史資料から~

 県立図書館では、郷土に受け継がれた古文書などの貴重な歴史資料約13万点を収集・保存しています。
 この度、その資料の中から、九州産業大学基礎教育センター吉原弘道(よしはらひろみち)准教授により、現存最古と考えられる南北朝時代の刀剣書が発見されました。
 刀剣書とは、刀工の名前や説明等を記したものです。今回発見された刀剣書「銘尽(めいづくし)(龍造寺本(りゅうぞうじぼん))」は、龍造寺家文書(りゅうぞうじけもんじょ)277点のうち2点の「申状土代(もうしじょうどだい)(訴状の下書き)」の裏に書かれたもので、古代から中世の刀工の名前等が墨書でびっしりと記されています。当時は紙が貴重であったため、不要となった文書の裏を利用することは珍しいことではありませんでした。
 龍造寺家文書は佐賀県重要文化財に指定されていますが、これまでこの裏書については詳細な検討がなされておらず、刀剣書としては認知されていませんでした。今回の吉原氏の研究によって全容が紹介されるとともに、日本に現存する刀剣書の中で最古のものであると評価されました。吉原氏は今回の研究について、論文で公表される予定です。
 今回、この発見を広く県民の方に知っていただけるよう、当該資料の原本を県立博物館で公開します。県立博物館では、あわせて、銘尽に名前の出てくる刀工の銘がある刀剣の実物展示も行われます。この機会に、郷土に受け継がれてきた貴重な資料を是非御覧ください。

 

 

1 論文について
(1)タイトル:「銘尽(龍造寺本)」から見える中世刀剣書の成立とその受容-申状土代の裏に書写された現存最古の刀剣書-
   ※申状は上申書、訴状のこと、土代は下書き、草案のこと


(2)この論文で紹介されている「銘尽(龍造寺本)」の概要
 南北朝時代の観応(かんのう)2年(西暦1351年)12月頃、足利直冬(ただふゆ)※に恩賞として旧領回復を訴えるため、直冬の陣中に滞在していた龍造寺家政(いえまさ)が、直冬かその関係者が持っていた秘本の刀剣書を借用し、家政本人か周辺の人物が書き写したものと推定されている。
 収録された刀工の名前は総数約280を数え、その中にはこれまで現存最古の刀剣書とされていた重要文化財「銘尽(観智院本(かんちいんぼん))」(応永30年(西暦1423年)写、国立国会図書館蔵)に収録されていない刀工の名も含まれている。

  ※足利直冬:室町幕府初代将軍足利尊氏の庶子。尊氏の弟直義(ただよし)の養子となる。対南朝の討伐軍の大将に起用されるが、直義と尊氏側近の高師直(こうのもろなお)の対立から観応政変が起こると、直冬は尊氏から討伐される立場となった。直冬が下向した九州では、直冬の勢力と、尊氏配下の九州探題、後醍醐天皇の皇子懐(かね)良(よし)親王の勢力が三つ巴の争いを繰り広げた。

 

(3)公表媒体:日本古文書学会編『古文書研究』84号、勉誠出版

 

(4)発行予定:1月中旬頃

 

2 資料(原本)の展示公開について
(1) 場所:佐賀県立博物館 2号展示室(佐賀市城内1-15-23)

 

(2) 期間:平成29年12月26日(火曜日)から平成30年2月4日(日曜日)まで

 

(3) 時間:9時30分から18時まで

※期間中の休館日
平成29年12月 29日、12月30日、12月31日、平成30年1月 9日、1月15日、1月22日、1月29日

 

3 吉原氏による報道機関向けの説明
(1) 日時:平成29年12月25日(月曜日) 15時から

(2) 場所:佐賀県立博物館 2号展示室 
※吉原氏が展示物の前で説明されます。
※博物館は休館日ですが、14時50分から15時の間は、北側玄関からお入りいただけます。

 

 

添付資料


 

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