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棚田のなぜ?その2

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■ 棚田のなぜ? その2

全国地方紙掲載から抜粋 宇根豊氏(農と自然の研究所代表)

●田んぼの彼岸花?

 彼岸花は、花のつぼみが伸びてくる前、9月上旬に畦の草刈りをすると、ほかの草にじゃまされずに、咲くことができる。花が咲き終わる10月上旬にまた草刈をする。その後で、彼岸花の葉が出てきて良く茂る。このタイミングがずれると、花や葉を切り彼岸花は育たなくなる。彼岸花が良く咲いている田んぼの畦は、良く手入れがされている証拠だ。 彼岸花の近くで草刈りを農家の人のイラスト

●彼岸花は食べられる?

 彼岸花は、食物が不足する時の食料として人が植えたもの。球根を食べるが、そのままでは毒があるので、すりつぶして水を注ぎ続けて7日位置いて毒を抜き、水を切って、丸めて団子にして、焼いて食べていた。 彼岸花の団子を作る親子

●自然のほんとうの意味?

 100年位前、江戸時代までは、自然環境という意味はなかった。それまで、日本人は、自然にどっぷりつかって生きてきたから、自然を意識することがなかった。赤とんぼ、ゲンゴロウ、カエル、彼岸花等は、田んぼがないと育たないから、自然は人の手が加わっていないものという考えはおかしい。
 身近な自然は、人間の手が加わった方が豊かになることもある。
彼岸花と赤とんぼのイラスト

●棚田の美しさ?

 『棚田』というのは、山の斜面の田んぼ。石垣の上や土の土手の上に畦を築いた。水をためるために、水平な田んぼが階段のように積み重ねられ築かれている。もし、石垣、土手、畦の草が伸び放題で、稲も草にうずもれていたら、“美しい”と心安らぐだろうか。
 農家の人の仕事が見えるから美しく、また、棚田が美しい分だけ、棚田の手入れが大変なことが分かる。
棚田をたらいにたとえたイラスト。たらいは1枚1枚の田んぼに、ふちが「あぜ」にあたる。

●一杯のご飯は?

 1杯のご飯は、米粒だと三千~四千粒。田植え時に稲の苗を3本位植える。その3本の苗から茎が増えて、穂が15本位になる。1本の穂は70粒位の米が実るから、一株では、1,050粒になる。だから1杯のご飯は3株分となる。 1杯3000~4000粒のごはんが稲3株に相当することを示すイラスト

●食べ物の価値?

 3株の稲株で害虫のウンカが1,500匹育ち、それを食べるクモが12匹、カエルが1匹、ゲンゴロウが1匹、アメンボが5匹、赤とんぼが1匹育つ。また、涼しい風が2分間渡る。ご飯を食べることは、こうした自然を守ることになる。
 外国の米と比べると、日本の米は高いと言う人もいる。でも、比べるなら値段だけでなく、米づくりが生み出す自然も考えて欲しい。自然は輸入できない。
米づくりが生み出す自然を示すイラスト

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