第16班リポート

派遣された職員の中には、避難所だけではなく市役所の業務支援に携わっている方もいます。現在は市民課で戸籍、住民票の手続きのサポート業務に従事。日中は休む間もないほどの忙しさですが、行政職としての知識と経験が役立つ分野なので、皆さん熱意をもって懸命に取り組んでおられます。

気仙沼市では仮設住宅の建設が思うように進んでおらず、進捗率は県内ワースト1。平地が少なく、住宅用地が確保できないことが原因です。学校の校庭や公園などへの建設が進んでいますが、地元の人々は「子どもたちの居場所がなくなる」と危惧する一方で、避難者の方々は一刻も早い仮設住宅への入居を待ち望んでおり、大きな課題となっています。

小泉中学校では、いまでも多くの方々が体育館で避難所生活を続けられています。夕食は東京都の都民ボランティアが作り、配膳で世帯の人数分の量をテーブル毎に分け、それぞれが食べたい量を継ぎ分けられます。使った容器を洗わなくてよいように、容器にラップをかけて使用しています。

近隣の仮設住宅への入居者説明会が行われ、小泉中学校の避難所からも多くの世帯が引越することとなり、送別会が開かれました。19時半に始まった送別会は、避難者ほぼ全員が参加し、21時半の消灯時間まで続き、皆さん名残を惜しまれていました。我々佐賀県からの派遣職員の送別会も兼ねており、一緒に参加させていただきました。