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プルサーマル計画について事前了解しました

最終更新日:

 玄海原子力発電所3号機のプルサーマル計画については、平成16年5月28日、九州電力から県と玄海町に、原子力発電所の安全確保に関する協定、いわゆる「安全協定」に基づき、事前了解願いが提出されました。
 県では、玄海3号機のプルサーマル計画について、安全性の確保を大前提とし、その上で、地元玄海町の意向や周辺地域住民、広くは県民の理解、そして県議会での議論などを踏まえて、総合的に判断した結果、平成18年3月26日に九州電力に対して、事前了解(同意)を行いました。そこで、事前了解の判断に至った理由などを、ご説明いたします。

安全性の取りまとめ

 まず、安全性に関する判断については、事前了解の申し入れを受けてから2年近くの時間をかけ、県民の皆様からの様々なご意見や公開討論会での慎重、推進双方から議論などを踏まえ、安全性に関する論点を抜き出し、その中から基本的なものや論争の焦点となった8項目、12の論点について県の考え方を取りまとめました。その結果、推進する方の考え方が、より説得力があり、納得できるものでした。
 このため、これまでどおり国による厳格な規制・監督と九州電力による適正な安全管理が果たされることを前提に、玄海3号機プルサーマル計画の安全性は確保されると判断し、平成18年2月7日に公表しました。

玄海町の意向

 次に、立地町である玄海町では、原子力対策特別委員会で、慎重に議論を進められ、同年2月20日、寺田町長から古川知事に「玄海町議会からの意見書の提出を受け、検討した結果、安全性は確保されると判断したため、事前了解したい」という意向が示されました。

唐津市の理解

 一方、同日、隣接市である唐津市の坂井市長と議会の代表者が古川知事を訪問され、市長から、「プルサーマルに係る特別委員会」での議論を踏まえ、安全運転管理への関与や地域振興への配慮などについて、唐津市としての意向が示されました。
 これを受け、知事は唐津市からの申し入れをきちんと受け止めて前向きに検討する旨の回答いたしました。市長からは、そういうことであれば事前了解に関する県の判断は理解できる旨の発言があり、これにより県が事前了解をすることについての理解は得られるものと判断しました。
 なお、3月26日、県と唐津市の間で、原子力発電所の平常時における唐津市に対する連絡や市職員の発電所立入りなどを内容とする「原子力発電所の安全確保に関する協定書に係る佐賀県と唐津市の確認書」を交換しました。

県議会の決議

 次に、県議会での議論については、平成18年2月定例県議会において、3月22日の県議会最終日に、プルサーマル計画について慎重な推進を求める「プルサーマル計画事前了解について安全性と透明性・情報公開の確保を求める決議」が可決されました。この決議には、6つの条件が付いており、この決議の重みをしっかり受け止めて対応してまいりたいと考えています。

経済産業大臣との会談

 さらに、3月26日、二階俊博経済産業大臣に佐賀にお越しいただき、玄海町役場において、古川知事、原口県議会議長、寺田町長、岩下町議会議長、坂井唐津市長などの方々と会談を行いました。大臣には、立地地域の思いを十分お伝えし、大臣からは、「安全確保に全力を尽くす。どうか安心してください」という力強い言葉を聞き、安全性に関する確約を得ました。また、大臣からは、佐賀県の地域振興に最大限支援する旨のお言葉もいただきました。

事前了解

 このように慎重かつ丁寧な手順を踏んで、平成18年3月26日、二階大臣との会談の後、知事と玄海町長が協議を行い、事前了解を行う決定をしました。そして、同日、九州電力の松尾社長に、玄海原子力発電所3号機プルサーマル計画の事前了解願いに対し、了解する旨の文書を手渡したところです。

 その際、九州電力の松尾社長に対しては、安全管理が適正に果たされることを前提に、「継続的な広報活動」、「持続的で適正な安全管理」、「積極的な情報公開と透明性の確保」及び「地域住民の安全と安心につながる施策の展開」を遵守するように強く要請したところです。

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