議案等の審議結果
令和元年9月定例県議会
委員長報告
有明玄海・原子力安全対策等特別委員長報告
委員長 土井 敏行
有明玄海・原子力安全対策等特別委員長の報告をいたします。
海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策、原子力安全対策、防災対策及びエネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、9月30日に委員会を開催し、まず原子力安全対策、防災対策及びエネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、九州電力株式会社 豊嶋直幸氏他5名を、次に海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策に関する諸問題の調査に関する件につきまして、佐賀大学農学部特任助教 藤井直紀氏をそれぞれ参考人として招致し、意見聴取の後参考人への質疑を行いましたので、その過程で申し述べられました主な質疑の概要を報告いたします。
まず、九州電力関係者の参考人からは、「玄海原子力発電所の現状等」の項目についてそれぞれ意見聴取の後、
◎玄海原子力発電所3、4号機の特定重大事故等対処施設の期限内設置に向けた取組と決意
◎玄海原子力発電所1、2号機の廃止措置を同時並行で行う利点
◎廃止措置に係るプロセス等の県民への情報提供の必要性と資金運用状況
◎特定重大事故等対処施設の設置と原発再稼働の判断基準、及び施設整備に係る国との連携状況
◎廃止予定の1、2号機の原発における所有燃料量と廃止後の処理方法
◎廃炉作業にあたっての技術者等の確保状況
◎特定重大事故等対処施設の安全性に係る認識と施設設置の事業費
◎特定重大事故発生時の大規模損壊や放射性物質放出時の対応
◎使用済み燃料とMOX燃料の保管方針、住民説明会等積極的な情報提供の必要性
などの質疑が行われました。
また、藤井参考人からは、「有明海の環境の現状」の項目について意見聴取の後、
◎有明海における流速の変化とその影響
◎有明海底泥のヘドロ化の原因
◎諫早湾干拓排水門開門調査を実施した場合の影響
◎ビゼンクラゲの漁獲量と資源管理の必要性
◎有明海における貝類養殖への見解
◎タイラギ生育数増産への改善策
◎諫早湾干拓調整池からの少量分散排水のためのポンプ増設に対する見解
◎地球温暖化による有明海への影響
などの質疑が行われました。
最後に、海洋環境の保全、水産資源の確保、環境対策、原子力安全対策、防災対策及びエネルギー対策に関する諸問題の調査に関する件につきましては、今後なお検討すべき重要な問題が残されておりますので、閉会中の継続審査を議長に申し出ることにいたしました。
以上をもちまして、有明玄海・原子力安全対策等特別委員長の報告を終わります。